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第2回 下肢静脈の解剖について正しいのはどれか ほか3問

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

第2回 下肢静脈の解剖について正しいのはどれか ほか3問

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

小谷敦志(近畿大学医学部奈良病院 臨床検査部)


今回の予想問題出題のねらい

 静脈は深部静脈と表在静脈に分けられるが、生命にかかわる病態となるのは深部静脈がほとんどである。静脈疾患に限らず生命予後に関与する病態や疾患は出題される。一方で、日常のQOLを低下させる下肢静脈瘤は、血管内治療法が保険収載されたことや、外来通院で治療できるなどの利点から治療に対する需要が増している。今回は静脈について出題する。

受験者へのアドバイス

 検査についての出題は、超音波検査を含む画像診断法や、機能検査についてである。当然ながら、全身血管の解剖は熟知しておくべきで、血管名はもとより動脈と静脈の走行についても把握しておかなければならない。また、血管疾患とそれらの治療に対する問題が出題されるため、動脈や静脈の疾患のみならずリンパ疾患についても知っておくことが大切である。治療法の一つである弾性ストッキングの種類と扱い方については知っておかなければならない。
 血管診療技師認定機構ホームページ上で紹介されている図書を参考に知識を習得してほしい。

■予想問題

■問題1 下肢静脈の解剖について正しいのはどれか。1つ選べ。

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

 2006年、血管外科学会、脈管学会、静脈学会の3学会構成(2014年からは日本動脈硬化学会も構成学会の一つとなる)による血管診療技師認定機構が発足し、日本におけるCVT(血管診療技師)が誕生した。発足から着実にCVT者数は増え、日本にその地位は根付き、活動の幅をどんどん広めてきた。そして『Vascular Lab』も、CVT誕生からの10年間、その歩みとともにCVTの方々に愛され続けてきた雑誌である。『Vascular Lab』は、いまはその役目をひとまず終えたが、その本誌の中で連載されてきた「認定試験対策ゼミナール」は、いまも変わらず必要としている人が多くおられ、復活を願う声が多く寄せられた。これを受け、同連載を、新しいウェブマガジンで提供していくこととした。
 本連載は、血管診療の第一線で活躍する医師や、CVTを取得し全国で活躍する技師の方々に、これからCVTや専門医を取得するために勉強をされる皆さまのために、試験の傾向や対策、臨床で必要とされる知識などを問題形式でご執筆いただいている。
 これからの未来、多くのCVT・専門医が全国で活躍し、脈管疾患検査が発展していくことを願う。

324円/1記事(税込) 毎月10日発行(著者および編集の都合により発行が前後することがございます)

筆者プロフィール

土田博光/小谷敦志/尾崎俊也/駒井宏好/浅岡伸光/春田直樹ほか

土田博光:誠潤会水戸病院/小谷敦志:近畿大学医学部奈良病院/尾崎俊也:医療法人清祥会川上内科/駒井宏好:関西医科大学総合医療センター/浅岡伸光:八尾市立病院/春田直樹:たかの橋中央病院

土田博光/小谷敦志/尾崎俊也/駒井宏好/浅岡伸光/春田直樹ほか

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