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第30回 深部静脈血栓症の誘因として誤りはどれか ほか3問

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

第30回 深部静脈血栓症の誘因として誤りはどれか ほか3問

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

執筆者:土田博光(誠潤会水戸病院 院長)

監修:松尾 汎(医療法人松尾クリニック理事長・松尾血管超音波研究室室長)



今回の予想問題出題のねらい

 下肢静脈疾患の代表は、下肢静脈瘤と深部静脈血栓症(deep venous thrombosis:DVT)である。前者はなんといっても罹患者数が極めて多いことから日常的な疾患という意味で重要である。DVTは肺動脈塞栓(pulmonary embolus:PE)の原因となることから致死的疾患とも言えること、院内発生はリスクマネジメントの点からも問題となり、また近年増加している災害時における避難所等での発生が話題となっています。脈管専門医やCVTにとって、これら2疾患の知識は必須であり、今回はこれら2大静脈疾患のうち、DVTについて出題する。


受験者へのアドバイス

 上記2疾患は新聞やマスコミでもよく取り上げられ、一般人でもかなりの知識をもっている人もいる。当然、脈管専門医試験やCVT認定試験で取り上げられないことはなく、病態、診断、治療、すべての知識が必要であるが、同じ下肢静脈疾患でも静脈血うっ滞を起こすこと、またそれを改善するための圧迫療法が必要であること以外は原因も治療も異なっており、両者を混同しないよう明確に理解することを心がけてほしい。


■予想問題


■問題1 DVTの誘因として誤りはどれか


認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

 2006年、血管外科学会、脈管学会、静脈学会の3学会構成(2014年からは日本動脈硬化学会も構成学会の一つとなる)による血管診療技師認定機構が発足し、日本におけるCVT(血管診療技師)が誕生した。発足から着実にCVT者数は増え、日本にその地位は根付き、活動の幅をどんどん広めてきた。そして『Vascular Lab』も、CVT誕生からの10年間、その歩みとともにCVTの方々に愛され続けてきた雑誌である。『Vascular Lab』は、いまはその役目をひとまず終えたが、その本誌の中で連載されてきた「認定試験対策ゼミナール」は、いまも変わらず必要としている人が多くおられ、復活を願う声が多く寄せられた。これを受け、同連載を、新しいウェブマガジンで提供していくこととした。
 本連載は、血管診療の第一線で活躍する医師や、CVTを取得し全国で活躍する技師の方々に、これからCVTや専門医を取得するために勉強をされる皆さまのために、試験の傾向や対策、臨床で必要とされる知識などを問題形式でご執筆いただいている。
 これからの未来、多くのCVT・専門医が全国で活躍し、脈管疾患検査が発展していくことを願う。

324円/1記事(税込) 毎月10日発行(著者および編集の都合により発行が前後することがございます)

筆者プロフィール

土田博光/小谷敦志/尾崎俊也/駒井宏好/浅岡伸光/春田直樹ほか

土田博光:誠潤会水戸病院/小谷敦志:近畿大学医学部奈良病院/尾崎俊也:医療法人清祥会川上内科/駒井宏好:関西医科大学総合医療センター/浅岡伸光:八尾市立病院/春田直樹:たかの橋中央病院

土田博光/小谷敦志/尾崎俊也/駒井宏好/浅岡伸光/春田直樹ほか

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