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第13回 各臓器への塞栓子の原因になりにくい病変はどれか。 ほか3問

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

第13回 各臓器への塞栓子の原因になりにくい病変はどれか。 ほか3問

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

小谷敦志(近畿大学医学部奈良病院 臨床検査部)


今回の予想問題出題のねらい

 今回は、末梢動脈について出題します。末梢動脈塞栓症の原因は、血栓によるものやプラーク破綻によるものなど塞子の種類はさまざまです。それらの危険性と、得られる身体所見とともに塞栓の好発部位を覚えておくことで、疾患の理解がより深まります。末梢動脈閉塞病変の治療には、血管内治療と外科的治療があります.TASC分類に代表されるように、慢性閉塞や高度狭窄の治療のための選択基準を知っておくことで、評価するポイントが明確になります.




受験者へのアドバイス

 解剖の問題は必ず出題されます。試験のために解剖を理解するには、動脈と静脈の走行を分けて覚えるのではなく、一緒に覚えることをお勧めします。前後や左右といったように、動静脈の走行を頭の中で構築して理解しましょう。また、解剖を理解することで血行動態が把握でき、問題を解く鍵となることがあります。

 CVTにかかわる検査法は知っておかなければなりません。動脈か静脈か、何を目的とする検査なのかなど、それぞれの特徴や利点・欠点を含めて覚えることが大切です。

      




■予想問題


■問題1 各臓器への塞栓子の原因になりにくい病変はどれか。1つ選べ。



認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

 2006年、血管外科学会、脈管学会、静脈学会の3学会構成(2014年からは日本動脈硬化学会も構成学会の一つとなる)による血管診療技師認定機構が発足し、日本におけるCVT(血管診療技師)が誕生した。発足から着実にCVT者数は増え、日本にその地位は根付き、活動の幅をどんどん広めてきた。そして『Vascular Lab』も、CVT誕生からの10年間、その歩みとともにCVTの方々に愛され続けてきた雑誌である。『Vascular Lab』は、いまはその役目をひとまず終えたが、その本誌の中で連載されてきた「認定試験対策ゼミナール」は、いまも変わらず必要としている人が多くおられ、復活を願う声が多く寄せられた。これを受け、同連載を、新しいウェブマガジンで提供していくこととした。
 本連載は、血管診療の第一線で活躍する医師や、CVTを取得し全国で活躍する技師の方々に、これからCVTや専門医を取得するために勉強をされる皆さまのために、試験の傾向や対策、臨床で必要とされる知識などを問題形式でご執筆いただいている。
 これからの未来、多くのCVT・専門医が全国で活躍し、脈管疾患検査が発展していくことを願う。

324円/1記事(税込) 毎月10日発行(著者および編集の都合により発行が前後することがございます)

筆者プロフィール

土田博光/小谷敦志/尾崎俊也/駒井宏好/浅岡伸光/春田直樹ほか

土田博光:誠潤会水戸病院/小谷敦志:近畿大学医学部奈良病院/尾崎俊也:医療法人清祥会川上内科/駒井宏好:関西医科大学総合医療センター/浅岡伸光:八尾市立病院/春田直樹:たかの橋中央病院

土田博光/小谷敦志/尾崎俊也/駒井宏好/浅岡伸光/春田直樹ほか

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