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第10回 深部静脈血栓症の発症しやすい病態として誤っているのはどれか ほか3問

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

第10回 深部静脈血栓症の発症しやすい病態として誤っているのはどれか ほか3問

認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

駒井宏好

(関西医科大学外科学講座/関西医科大学総合医療センター血管外科 教授)



今回の予想問題出題のねらい

 今回は静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症〈deep venous thrombosis:DVT〉 /肺血栓塞栓症)についての設問です。以前より、DVTは欧米では多い疾患とされ、アジア人には比較的少ないとされてきましたが、近年の疾患の認知度の向上、画像および生理機能検査の発展により、日本人でも多く発見されるようになってきました。早期に診断、治療を開始しないと肺血栓塞栓症を併発し、最悪の場合死に至る疾患ですので、しっかり認知しておかなければなりません。




受験者へのアドバイス

 前述のように、疾患発見の機会が多くなり、また治療法のパラダイムシフトも起こっている領域ですので出題が多くなる可能性があります。検査、診断はもとより疾患の特異性を十分把握しておくことが重要と思われます。




■予想問題


■問題1 DVTの発症しやすい病態として誤っているのはどれか?



認定試験対策ゼミナール -脈管専門医・血管診療技師・脳神経超音波検査士-

 2006年、血管外科学会、脈管学会、静脈学会の3学会構成(2014年からは日本動脈硬化学会も構成学会の一つとなる)による血管診療技師認定機構が発足し、日本におけるCVT(血管診療技師)が誕生した。発足から着実にCVT者数は増え、日本にその地位は根付き、活動の幅をどんどん広めてきた。そして『Vascular Lab』も、CVT誕生からの10年間、その歩みとともにCVTの方々に愛され続けてきた雑誌である。『Vascular Lab』は、いまはその役目をひとまず終えたが、その本誌の中で連載されてきた「認定試験対策ゼミナール」は、いまも変わらず必要としている人が多くおられ、復活を願う声が多く寄せられた。これを受け、同連載を、新しいウェブマガジンで提供していくこととした。
 本連載は、血管診療の第一線で活躍する医師や、CVTを取得し全国で活躍する技師の方々に、これからCVTや専門医を取得するために勉強をされる皆さまのために、試験の傾向や対策、臨床で必要とされる知識などを問題形式でご執筆いただいている。
 これからの未来、多くのCVT・専門医が全国で活躍し、脈管疾患検査が発展していくことを願う。

324円/1記事(税込) 毎月10日発行(著者および編集の都合により発行が前後することがございます)

筆者プロフィール

土田博光/小谷敦志/尾崎俊也/駒井宏好/浅岡伸光/春田直樹ほか

土田博光:誠潤会水戸病院/小谷敦志:近畿大学医学部奈良病院/尾崎俊也:医療法人清祥会川上内科/駒井宏好:関西医科大学総合医療センター/浅岡伸光:八尾市立病院/春田直樹:たかの橋中央病院

土田博光/小谷敦志/尾崎俊也/駒井宏好/浅岡伸光/春田直樹ほか

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