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第9回 誰の話が本当か?

認知症治療30年の“ケアマネ医師”による介入困難事例へのアプローチ

第9回 誰の話が本当か?

●夫婦で認知症になった場合、どちらが本当のことを言っているのかわからなくなることがあります

 くるみクリニックの西村です。

 春になってくると、落ち着かなくなる患者さんが多くなります。そわそわして徘徊したり、何かと怒りっぽくなったり、今までなかった症状が出てきて、困ることがあります。春が過ぎると、自然に落ち着いてくることがほとんどです。人間も自然の生き物だなと思います。

 特に、症状に波の激しいレビー小体型認知症では、春先に幻覚や妄想がひどくなったり、時に入院が必要になったりしてしまうケースもあります。

 夫婦で認知症になってしまうケースは、これまで何度も取り上げてきましたが、今回は、どちらが本当のことを言っているのか分からないので、対応に難渋したケースです。



認知症治療30年の“ケアマネ医師”による介入困難事例へのアプローチ

324円/1記事(税込) 毎月1日発行(著者および編集の都合により発行が前後することがございます)

筆者プロフィール

西村知香

くるみクリニック 院長

西村知香

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