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第5回 遺言に注意! ダブル介護の果てに

認知症治療30年の“ケアマネ医師”による介入困難事例へのアプローチ

第5回 遺言に注意! ダブル介護の果てに

●裁判にまで発展するケースも

 こんにちは。認知症の診断治療に力を入れている、くるみクリニック院長の西村です。これまでは、主に虐待事例を紹介してきましたが、今回はちょっと毛色の違うお話です。

 認知症になると、記憶障害や見当識障害以外にも、判断力が低下してきます。金銭管理の問題が出てくる人が多く、いろいろなトラブルが起こります。最近多いのは、悪徳業者が訪問して屋根の塗装、害虫駆除などの名目で法外な値段をふっかけてくるケース。また家に上がりこんで、「不要品、買い取ります」と言って、貴金属などを持っていってしまうケース。いわゆる「押し買い」です。

 また、財産を取り合って、家族同士がいがみあってしまうケースもあります。本人の責任能力が、いつからなくなったのか、遺言書は有効なのか無効なのかなど、裁判にまで発展するケースもあるのです。



認知症治療30年の“ケアマネ医師”による介入困難事例へのアプローチ

324円/1記事(税込) 毎月1日発行(著者および編集の都合により発行が前後することがございます)

筆者プロフィール

西村知香

くるみクリニック 院長

西村知香

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