第7回 下肢動脈エコーの基礎technique!と一歩進んだtechnique!
症例から学ぶ ビギナーのための血管超音波検査テクニック/エキスパートのための血管超音波検査テクニック
下肢動脈エコービギナーのための基礎technique!
東北大学病院診療技術部
生理検査部門生理検査センター
船水康陽
下肢動脈エコーに限らず、血管エコーでは 「プローブのchoice」「装置のtuning」「走査technique」が重要であり、診断精度に大きく影響を与えます。日常業務ではこれらを同時に駆使し、臨機応変に「考え」「評価」しながら走査を進めることで、さまざまな症例と遭遇した場合に的確かつ精度の高い検査が可能となります。
プローブのchoice
下肢動脈エコーは、観察対象となる血管が広範囲にわたるので、目的とする観察部位に応じて最適なプローブを選択することが、的確な評価をするための第一歩となります。一般的には、目的とする観察部位が浅部の場合はリニア型を用い、深部の場合はコンベックス型を用いますが、血管の走行や患者の体形などに応じて適宜最適なプローブを選択します。上記のプローブ以外にも、マイクロコンベックス型や高周波コンベックス型なども有用です。