広がるつながる バスキュラーナーシング 最終回:「脳動脈疾患の診断と治療」「動脈疾患合併症の看護」ほか
広がるつながる バスキュラーナーシング
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脳動脈疾患の診断と治療
湘南鎌倉総合病院 腎臓病総合医療センター
腎免疫血管内科
大木里花子・小林修三
ーはじめにー
厚生労働省発表の「平成27年人口動態統計の概況」によると、平成27年における1年間の死因別死亡総数のうち、脳血管疾患は11万1,875人と全体の8.7%を占め、全死因の上位から4番目という結果になりました。寝たきりにつながることも多く、要介護の最大の原因となっており、高齢化に伴い罹患数の増加が予想されます。発症予防とともに、後遺症や合併症を防ぐため、早期からのリハビリテーション介入が重要です。
脳血管障害の分類
脳血管疾患には、血管が詰まって起こる脳梗塞と、血管が破れて起こる脳出血、クモ膜下出血に分けることができます(図1)。「脳卒中」という言葉は「脳が突然何かに当たる」という意味ですが、脳血管障害と同義語で使われています。
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