第3回 運動器エコーの基礎②:基本的手技とエコー像
運動器をエコーで診る!
エコー検査の基本的手技
1. 装置との位置関係
検査の際、装置と被検者との距離を適正に保ち、被検者および検者自身に負担のかからない姿勢で検査をすることが、質の高い検査を持続的に施行する基本と言える。
装置や椅子の高さにも注意を払うとよい。
2. プローブの持ち方
プローブは極力先端に近い部分を、ペンを持つように軽く握る。指3本もしくは4本で保持し、残りの2本ないし1本の指は、支点になるように被検者の体に触れる(図1)。
プローブを安定させ、さらに自由に動かすためには、プローブを上から体表に乗せられる場合には、手や指、前腕など被検者に触れられる部分はすべて、被検者の体に乗せるとよい(図2)。
プローブを上から体表に乗せられない場合には、指を被検者に触れて支点とする(図3)。
プローブの持ち方には、いくつかのバリエーションがあるので覚えておきましょう(図4)。