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第10回 膝関節の評価方法

運動器をエコーで診る!

第10回 膝関節の評価方法



 膝関節のエコー検査は、スポーツなどの外傷や障害による靭帯や腱の検査法としてだけではなく、膝関節症の検査法としても高い利用価値がある。

 膝関節症では、X線検査で観察する大腿骨や脛骨の骨棘の判断に加え、半月板の状態や関節液貯留の状態、さらに大腿骨側だけにとどまるが、荷重部軟骨の状態を評価できる。

 膝関節症の評価

1)骨棘と半月板の評価

 正常な膝関節では骨棘を示唆する骨表面の隆起像は見られず、半月板も大腿骨と脛骨表面を結ぶラインを大きく越えて突出することはない。

 膝関節症では、大腿骨と脛骨の骨表面が隆起し骨棘が示唆され、半月板自体が関節内から押し出されるように突出する場合が多く見られる(図1)。

  人工関節の手術をするような被検者の場合、半月板が見つけ出せない場合もある。

運動器をエコーで診る!

324円/1記事(税込) 偶数月20日発行(著者および編集の都合により発行が前後することがございます)

筆者プロフィール

石崎一穂

三井記念病院臨床検査部マネージャー

石崎一穂

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