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第5回 肩関節の検査方法と判断

運動器をエコーで診る!

第5回 肩関節の検査方法と判断

はじめに

 いよいよ各論に入ります。

 今回は、実際に検査をする可能性と有用性の高い肩関節の検査法です。

 ここでは、主に初心者のための腱板の検査方法を解説します。エコーガイド下に行う除痛注射の際の基本的な画像を掲載しますので役立ててください。


肩関節の解剖を理解する

 肩関節の細かな解剖に関しては、専門書を熟読して理解を深めてください。

 肩をエコーで診る際には、小結節に肩甲下筋腱が付着し、大結節には内側に棘上筋腱、外側に棘下筋腱が付着していることと、小結節と大結節間の結節間溝に上腕二頭筋長頭腱が存在することを覚えておくことが重要です。


肩関節の検査方法

 腱板の検査では、上腕二頭筋長頭腱、肩甲下筋腱、棘上筋腱、棘下筋腱および三角筋と腱板の間に存在する滑液包を連続的に観察していきます。基本的にはBモードによる静的検査が中心で、補助的にドプラ法で血流を観察することがあります。

 観察部位によって検査肢位が異なるので、注意しましょう。


運動器をエコーで診る!

324円/1記事(税込) 偶数月20日発行(著者および編集の都合により発行が前後することがございます)

筆者プロフィール

石崎一穂

三井記念病院臨床検査部マネージャー

石崎一穂

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